えすのおと

16歳の現役高校生 “えす” のブログ。

【今頃】芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読んでみた感想。


 

どうもどうも。

えす(@Sakura_05300921)です。

 

私は約2ヶ月半前、いつも本当にお世話になっているブロガーさんに影響を受けて小説を読み始める事を決意し、実行に移しました。

 

 

 

そしてその頃から「いつか芥川賞作品にも手を出したい」という野望を抱いていました。

同時に「自分なんかが読める訳ないよな・・・」とも思っていました。

 

小説初心者からすると芥川受賞作などは敷居が高く、小難しくて到底理解できないものだと決め付けていたんですよね。

 

そう思い悩んでいた時、私の助けになったのはやはりそのブロガーさん。

なんと丁度その方が「コンビニ人間」を読んでいたらしく、私に薦めてくれたのです!

 

そんなこんなで 芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読んでみたので、今回はその感想などを綴っていきます!

 

 

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私が芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読んでみようと思ったキッカケ

 

まずもって私が「コンビニ人間」を読もうと思ったキッカケについて。

 

もちろん最初に書いたとおりブロガーさんの影響もあるのですが、1番の導入部となったのは著者である村田沙耶香さん。 

 

芥川賞受賞会見で見せた、飾らない性格だが明らかに可笑しいあの何とも言えないミステリアスさに引き込まれ、是非とも読んでみたい!と思った 次第です。

 

変人が大好きという謎の気質を持っている人間なので、もう引き込まれすぎました。

 

実際に村田沙耶香さんは変人らしく、同業者から「クレイジー沙耶香」と呼ばれる程。

 

小説家なのに週3でコンビニバイトを行い、執筆はバイトがない日に、と誰もが思うところを何故かバイトが「ある」日にだけ執筆をするというクレイジーさ。(バイトがある日は集中できるらしい。)

 

コンビニ=聖域と言うぐらいにコンビニを愛しており、今回の作品にはそのコンビニ愛が詰まっているようにも感じられました。

 

その他にも様々な変人エピソードがあるのですが、ここでは割愛。気になる方は調べてみて!

 

いやー、ほんとにね、こういう人好きなんだよね。笑

 

 

さっそく「コンビニ人間」を買ってきた。

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そんなキッカケもあって「これはもう読むしかない!」と意気込み、今まで買うことすら躊躇していたところからいつか絶対に買う!というレベルにステップアップ。

 

それから1ヶ月が経った、リアルタイムでの3週間前。

 

しばらく忙しかったブログ執筆が落ち着いてきて、また夜寝る前に暇な時間ができてきたので私は本屋に行きました。

 

そして入店して最初にに目が付く棚に、「コンビニ人間」は当たり前のように鎮座している。

 

一旦それは置いておいて、他の本を探しつつも、頭の中には「コンビニ人間」があった。

 

「いやだから芥川賞受賞作なんて無理だって。」「いやでも・・・」と私の頭がフル稼働で思考を行なっている。

 

そして最終的に辿り着いた答えは・・・

 

「買っちゃえばあとは勢いで何とかなるんじゃね?」

 

自分にしては珍しく楽天的な考えで、それに自分でも驚いたが、私は 人生第2冊目の小説に第155回芥川賞受賞作品「コンビニ人間」を選んだ のであった...。

 

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芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読んでみた感想

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感想を書き始める前に1つ言っておくと、うん、面白かった。

 

適当かよ、っていうね。

前に書いた映画の感想でも最初に「面白かった」って言ってたんだけどね。

 

あのー、よく芸能人が食レポで「美味しい」とだけ言って、は!?芸能人のくせにそれだけかよ!って思うことがあるじゃないですか。

 

でも、それは正解。

 

「風味が口いっぱいに広がって・・・」とか「口の中で一瞬にして溶ける」とか色々あるけど、「美味しい」って一言には、その全てが集約されてるよね。(迷言)

 

だから全ての感情を素直にまとめると、「面白い」の一言に尽きると思うんだよ。

 

 

 

 

さっ、気を取り直して感想書いていきますか...。笑

 

 

・・・

 

 

緊張しつつ、1ページを開く。

 

これは前に読んだ小説でも言えることなのだが、最初の1ページ読むだけですでにに面白いんだよ。すでにその世界に取り込まれているような感覚に陥ります。

 

「コンビニ人間」の大まかなストーリーはこちら。

 

36歳未婚女性、古倉恵子。

大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。

日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、

清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、

毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、

そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが・・・・・・。

「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う衝撃作

 

帯に書いてあった文を転載させて頂きました。

 

「36歳未婚女性」というのは村田沙耶香さんと同じなので、もしかしたらこの物語は自分自身をモデルにしているのかもしれません。

 

 

主人公の古倉恵子は幼少期から少し変わっていて、どこか狂気に満ちた非常に合理的な性格。

 

例えば公園で小鳥が死んでいた時。

他の子供たちは泣いていたが恵子は違った。

 

鳥の死体を母の元へ持っていき、「これ、食べよう。」と言い放ったのだ。

 

母の説得でお墓をつくる事になったが、

 

皆口をそろえて小鳥がかわいそうだと言いながら、泣きじゃくってその辺の花の茎を引きちぎって殺している。

 

(中略)

 

(墓には)花の死体が大量に供えられた。

 

などと子供とは思えないような考えを持ったり...。

 

小学生の体育の時間で男子が取っ組み合いの喧嘩を始めた際。

 

「誰か止めて!」という悲鳴を聞いた恵子は用具入れからスコップを取り出し男子の頭を殴り、その惨状を見た先生から説明を求められると、

 

止めろと言われたから、一番早そうな方法で止めました。

 

と言い放ち職員会議になったり...。

 

後述した問題に関しては、私が小学生の頃だったら絶対やっちゃダメだと思うだろうが、今になって考えると一概に悪いとも言えないな・・・とも思う。

 

大人になってからも

 

友達の子供も甥っ子も同じに見えるから両方見に行かないといけないという理屈が分からない

 

(中略)

 

私にとっては野良猫のようなもので少しの違いはあっても『赤ん坊』という種類の同じ動物にしか見えない

 

など、やはり他とは違う考え方・価値観を持っている。

 

終いには、赤ん坊が泣き始めたシーンで

 

テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでいいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。

 

などという狂った考えまで出てきた。

 

これにはさすがに私もゾッとしましたね...。

もしかしたらクレイジー沙耶香の遊び心なのかもですね。そしてこの狂気が小説の醍醐味だと初心者なりに思う。

 

その後もファミレスにて、味がする液体を飲む必要性をあまり感じないから白湯を飲んだりと、所々おかしい生体が露わになります。これらがフィクションだったらクレイジー沙耶香は天才だよね。

 

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そんな恵子はアルバイトに興味があり、大学一年の時、2週間の研修を経てコンビニで働くことになる。

 

店内に響く音。「いらっしゃいませ!」の掛け声。

 

この時、恵子は世界の正常な部品となったのだと感じ、それから18年もの間コンビニバイトを続けていく。「世界の正常な部品」って小説らしくてめちゃカッコいい...!

 

そんなある日、新人アルバイトの白羽がやってくる。

 

それでこの白羽ってのが恵子に次ぐメインキャラで、すごーく嫌なヤツなんです。

 

何かある度に「この世は縄文時代から変わっていない」とか「機能不全世界だ」とか言ういわゆる厨二病。

 

そしてダメ人間。とある人は「はっきり言って、どうしようもないクズです。」と感想を書いていた。

 

著者も嫌なヤツという体で物語を書いているので、

 

180cmはゆうに超えるだろう、ひょろりと背の高い、針金のハンガーみたいな男性が俯きながら入ってきた。

 

自分自身が針金みたいなのに銀色の針金が顔に絡みついたような眼鏡をかけている。

 

(中略)

 

白羽さんの紙で作ったような乾燥しきった皮膚・・・(省略)

 

(中略)

 

腕をみても、骨にぺったり皮膚が貼りついているようで、この狭そうな身体の中に内臓はどうやってしまってあるのだろうと思ってしまう。

 

などと所々にディスりが散りばめられていて それがすごく面白い。

 

 

この物語では恐らく古倉・白羽を社会的下位、その他の人間を社会的上位として設定しています。

 

私はどちらかと言うと古倉・白羽側に立つ人間であると、自分ではそう思っているので共感できる部分もありました。

 

皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。

 

確かにそれは分かります。

 

今は人と関わらないようにしているのでそんな踏み入られる機会すら無いのですが、あえて踏み入らないように気を遣おうとも怪訝な顔をされたり。

 

「普通の人間」から見て「普通じゃない人間」はまさに異物。後者が生きにくい世界だと言うのも事実。

 

人間がこうして長い間生きてきた中で色々な常識が脳の中で勝手に作り上げられ、常識はずれ、いわゆる「普通じゃない人間」が虐げられると考えれば、白羽の言うこともあらかた間違っていないように聞こえる。

 

以前記事に書いたこともありますが、外に出たなら「普通の人間」の皮を被らねばならない。「普通の人間」という人間にならねばらない。

 

その「普通の人間」というのは人間が作り出した虚像であり、それがあるから「普通じゃない人間」が生まれ、そして「普通じゃない人間」は弾圧される。という叫びも結局は言い訳にされるんだよ、まったく。

 

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ちょっと話の趣旨がズレてしまった感がありますが、話の感想に戻ります。

 

ラストシーンは印象的である。

 

白羽の指示でコンビニを辞め、職を探す事になった恵子がふとコンビニに立ち寄った時。

 

コンビニの声が恵子を突き動かし、やはり自分はコンビニ店員という動物、つまり「コンビニ人間」であると気付く。

 

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そこに至るまでは圧巻だった。

 

まるで古舘伊知郎のような、ジャストミート福澤のような、3年前のドラマ「リーガルハイ」に登場した古美門のような、そんなスピード感が文字から伝わってくる。

 

この作品の見どころの1つとして、テンポというかリズムが良いんだよね。すごく読みやすい。

 

実際に、私は購入して3日で読み終えてしまいました。

1日目2日目ちょっと読んで、3日目は眠れぬ夜に延々と読んでて、気付いたら読了。

 

・・・あれ?芥川賞作品簡単やん。ってね。笑

 

3日間合計しても約5時間しかかかっていません。その後2周目も読み終わったんだけど、3時間30分というタイム。そして今日の3周目では3時間と更に縮まりました。

 

小説って色んな登場人物が出てくるんだけど、私はそこのトコの記憶力が著しく低いので「ミホ?え?誰それ?」みたいなのが何回もあるんです。

 

ストーリー的に人物名はさほど気にする事も無いんだろうけど、私は A型なんで 毎回この人はこういう人って前のページを読み返したり。

 

そんな感じにじっくり読んで5時間。

色々な他者の感想を見ていたら1時間で読み終わった、なんて方もいましたね。

 

それ程サクッと読める作品でした。

 

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最後に1つ紹介したいのが、Amazonが提供している「Audible(オーディブル)」というサービス。

 

「本は、聴こう。」をキャッチコピーにしたこのサービスでは、小説・ビジネス自己啓発・ライトノベルといった様々なジャンルの作品を、プロの声優や著名人の朗読で楽しむことができます。

 

もちろん、今回紹介した芥川賞受賞作「コンビニ人間」も。

 

正直言うと、最初にこのサービスの存在を知ったときは「普通に考えて本は聴くより読む方が断然よくね...?」というのが率直な感想でした。

 

ただ、通勤・通学中や入浴中、家事をしているときなど、手を使えないときにこそ真価を発揮するのがこのAudible。

 

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おわりに

 

以上、芥川賞受賞作「コンビニ人間」を読んでみた件 でした。

 

3週間前に途中まで書いて、それにまた書き足して、というやり方をしたのでかなり纏まりのない記事になってしまいましたが、とにかく!面白かった!

 

皆さんにも是非読んでほしいですね。

読み手によって受け取るものは変わってくると思います。

 

 

他にも村田クレイジー沙耶香さんの作品を読んでみたいです!